橘ニュータウン事件

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橘ニュータウン事件(たちばなにゅーたうんじけん)とは橘ニュータウンを巡る汚職事件。

概要

三輪県知事の押谷嬰典が官製談合防止法違反及び収賄容疑の疑いで、橘市長の望月裕司が官製談合防止法違反の疑いで、建築会社代表らが公契約関係競売入札妨害容疑及び贈賄容疑で逮捕された。橘市内の「橘ニュータウン」の整備工事の一般競争入札で、三輪県知事や橘市長が事前に会社代表に予定価格と最低制限価格を伝えた疑いがある。入札には県内の3業者が参加し、同建設会社が最低制限価格と同じ価格で落札した。押谷は同社に合わせた特記仕様書を策定するなど便宜を図る見返りと知りながら、建設会社代表から現金を手渡しで受け取った疑いがある。合計10名が三輪県警捜査2課によって逮捕され、うち9名が実刑判決を受けている。

影響

事件発覚後、三輪県議会では県知事辞職勧告決議及び不信任決議が可決され、間もなく辞職するものと思われたが、不信任決議の翌日には逮捕され、結局は「現職県知事逮捕」の醜態を晒すこととなった。このような背景から三輪県知事と橘市長は共に逮捕当時現職であり、現職首長逮捕の報せは県民に衝撃をもって受け止められた。三輪県政史上最大の汚点と評されることもある。また、後任県知事である千歳梅史知事がニュータウン政策に及び腰であることも働いてか、橘ニュータウンの開発は大きく遅れることとなった。鶴浜急行電鉄鶴急本線の経営や延伸計画にも大きな影響を与えたと言われている。